木の香りを嗅ぎながら、墨付け作業です。
↓築地が使っている1本の長~い角材。
↓なんか書いてある。
↓壱尺
↓弐尺、参尺
↓七尺、八尺
↓そしてこっちは、実際の土台や床高さの印
これを「尺杖(しゃくづえ)」というそうです。一尺ずつの目盛を付けモノサシ、おうちの定規です。
墨付けするときに、長い材を差し金で何度も測ると誤差が生じやすので、
角材に一尺ずつの寸法をとって、基準尺として使うのだそうです。
プレカットがなかった時代の大工は、こうやって1軒の家ごとに、1本の尺杖を作ったのだとか。
昔からの大工のやり方だそうで、プレカットの導入でこの尺杖も、消えちゃったもののひとつです。