先日解体工事が終わったS様邸の、桐のストリップ階段の加工が始まります。
作業場前に作業台を広げた青空作業場での作業で、桐の白い肌が太陽を反射してまぶしげです。
↓まず、角度を出し、墨付け作業
↓階段“ささら桁”に、ノミで段板彫り込み作業に一心不乱・・・でもなくて、時折大輔さんと冗談を交わすのは忘れない。
↓段板が見事ピタリと嵌め込まれます。“どう~よ、この精度の高い職人技は!”をチトアピールさせてネ、の画像
↓次にストリップ階段の美しい構成美を際立たせる、もう1枚の“ささら桁”を欠き込みします。
これは特注品です。強度を出すための秘策が施してあります。
お菓子で言うなら米松の餡子を桐のパイ生地で包んでありますので、桐の中からは米松の餡子が出てきます、みたいな。。。
↓最後にこれも特注品の桐の段板を1枚1枚欠き込み、切り口を金槌でトントンたたいて整え落ち着かせます。
↓加工した桐の階段材料たちはここでしっかり養生をされて、作業を続けている相方が待つS様邸現場へ搬入されます。
何十年と使ってビクともしない階段を極めて美しく造っていくのは、容易なことではありません。
↓数年前、滑川町のK様邸の赤松のストリップ階段を製作したのも
↓この人。元チームtukiziのメンバーで今は独立して関根建築の一人親方さん。(2008年5月23日撮影のもの)