未来を左右する、小さな木遣い

大工の木遣いポイントのウオッチです。

赤い矢印の細長い板は鼻隠しと呼びます。垂木の鼻先を隠しちゃうので鼻隠し。

材質は杉です。これは下地材で、上からガルバ鋼板でかぶせて仕上げます。

なんの気なしに取り付けられた板に見えますが、取付る向きにもきちんと理由があることを知りました。

ご覧のとおり杉板には赤い部分と白い部分(赤身と白太)がありますが、赤い方を上にくるよう取り付けています。

これは赤い方(赤身)が水分量が少なくて水に強いので腐りにくいから。

板には表と裏がありますが、木の表側に板は反るので、鼻隠しは木の裏を外に向けています。外側に反ってほしくないから。

表面に木裏(きうら)を使うことはタブーですが、ここは敢えて木裏(きうら)納めにします。

全て建物を長持ちさせるためです。

ウン十年後の未来の建物の姿を大きく左右するのは、下地の隠れて見えなくなってしまうところの、小さな木遣い。

他にも大工の木遣いポイントが多々ありそうです。