追掛け大栓継ぎ

“高齢の親と豊かに暮らすひらや” 外のスロープにかかる屋根の桁です。ひのきの木肌がつやっつやで、自然光が反射してまぶしいほどにきれいです。

どうやっても1本の材にしか見えないんですぅ。

ここ、ここっ。

材を加工して、木材と木材を継いでいます。これ手刻み加工です!

この複雑なパズルのような継ぎ方の名が、追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)です。さっき教えてもらいました。

墨付けし、刻み加工をして、幾度も調整を重ねながら、つなぎ合わせていきます。

長い経験に基づいた、高度な技術が求められる、伝統的な大工技術です。

これをしれ~っとやってのけるのが、渡辺大工。

横から込み栓を打って固定。出っ張っている部分はあとでカット。

垂木を見せて、板張り仕上げ。居心地を左右する木の表情が、いろいろな箇所に設けています。

もし、その住まいが、狂いもすきもないのは、きっとその家を造った大工さんの腕のせいなんです。