大工の耳

北深谷病院デイケア棟新築工事で、木工事に関わっていました。

本工事は終わったのですが、追加工事としてウッドデッキ新設工事をおこないました。

現場で組立・取付に2日間、その前に作業場で墨付け・刻み・加工にその数倍の時間を要しています。

期待のルーキー、森島くんが話してくれたことに「大工は現場で仕事をしているイメージしかありませんでした。」

表に出す前に、地味で根気のいる作業を積み重ねている時間の方が、数倍も何十倍も多いものですね、どんな仕事も・・。

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また、築地棟梁が森島くんに教えていたことで

「現場に出たら腰袋は常に下げていること。」

「えんぴつは、常に耳にさしていること。」

築地棟梁は、スーパーにおつかいに行くときも、おねえちゃんがいる夜のお店に行くときも、常にえんぴつを頭に差したまま。

行きつけの床屋では毎回「築地さん、えんぴつ外していいかい。」と、言われるとか。

いつも耳にえんぴつを差していると、だんだんと耳が鉛筆を落さないよう体が進化していくのだとか。

大工さんの右耳は(左利きの大工は左耳)は、えんぴつを受けるフックです。