お客さま以上に、実は私達の方がワクワクと楽しみにしていたのかもしれません。
天井を、角材で格子状に組み上げるという手の込んだ意匠で、挌式の高い挌天井にリフォームします。
現場は、幹線道路から少し急な坂を登った高台にあり、眺望のよいお宅です。
それゆえに、先週の大雪が降った朝、現地に到着する頃には結構な積雪となり、トラオ(トラック1号の愛称)が坂を登れないやと、断念して戻ってきたということもありました。
↓天井を解体し、新しく取り付けられた吊り木
↓2重廻り縁となる、下の段の廻り縁には、柱との接合部分に固定させるためのクサビが打たれています。昔ながらの小さな細工、大きな効果。
↓作業場で正確にノミを使い、全部で84箇所もの格子状の組手部分を、精緻に加工し終わった部材たち。
↓作業は誰でもできることではなく、経験から生まれる感覚と技が効いています。(ダジャレも飛ばすスーパー大工・笑)
↓天井板は築地が筑波の材木市場へ出向いて、目利き振りを発揮して選んだきた、木目の美しい美人さん“秋田杉”です。
↓どやねん!と、天井も言ってるような、根気の入った職人技に表現された、いい天井でしょう~。d(-_^)good!!
↓8帖と6帖の2間続きの和室天井に、美しく正確に組み上がった挌天井(ごうてんじょう)、完成しました。
奥様が何度も何度も『きれい!』を連発してくださったそうです。
またひとつ、技術を活かせるよい仕事をさせたいただけたことが、ほんとうにうれしい・・・。