上棟式/男の背中が語る

 

木の家だぞってことを象徴するかのような、堂々とした丸太の大黒柱と、大きな梁の“縁側と薪ストーブのある平屋”です。

 

 

上棟は大人数で一気に作業を進めるので、たった一日で夕方には家の骨格ができあがり、朝とはまるで違う姿になりました。

 

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お日様が西に傾きかけ、作業に区切りがついたころ合いで、幣串が棟の頂に飾り立てて祭壇をしつらえます。

 

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↓上棟式に向けて『地の家半纏(注)』を、お施主さまが羽織られます。

 

「どう?」「うん、いいね、写真におさめときましょうね。」「後ろもね。」

 

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↓職人さんたちと一緒に、屋根の上に登っていかれます。

 

 

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↓無事に棟上げが終わったことへの感謝と、滞りのない建物の完成を願い、末長い幸せと繁栄を、神を祀り、祈ります。

 

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↓屋上から、東西南北へ酒・米・塩を散じ清めます。

 

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↓お揃いの『地の家半纏(注)』

 

住み手と作り手が、つくる喜びを分かち合い信頼し合う背中。

 

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↓締めくくりにお施主さまからご挨拶を頂戴し、セナ(愛犬)も車の窓からちょこんと顔を出して、職人さんにご挨拶。

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後日、お施主さまから上棟式のご感想をいただきました。

 

「最後、職人さんのご配慮で屋根まで上らさせていただきました。

棟梁と職人さんとの上棟の儀は、最高の気分を味わうことができました。

生涯の思い出です!妻・両親とも本当に喜んでおりました。」

 

 

わたしどももうれしさをかみしめた、建築の大きな節目の1日でした。

 

 

 

注:地の家袢纏とは、地域の住まいは地域の工務店が造り、家がある限り地域の工務店が家守りをしていくことを、全国の工務店がネットワークを組んで啓蒙活動をしています。上棟の儀では、その心構えをお誓いするため、揃いの袢纏でお施主さまとお祝いをします。

 

「地の家」というのは、「地酒」「地鳥」「地魚」みたいな・・。