↓2人で真剣に一点を見つめている、棟梁と若手大工
かんなの台にさしがねを当てて、光の差し込み具合でかんな台の高低を確認しているところです。
かんな台は真っ平らではだめで、要所要所がほんの少し低くなっていないと削れないのだとか。その高低差は1㎜以下の世界。
こんな様子をみると、築地棟梁って何事においてもおおざっぱな人というのを撤回しようと思いました・笑
↓若手大工のかんなの台を直している棟梁
↓棟梁が直したかんなで引いてみると
↓右のように、きれいな削り花になりました。
左の削り花はかんな台を直す前のもの(汚れているのは私が踏んづけちゃったから)で、その違いが明らか。
築地が若手大工によく言っていること
「電動工具を使うようになって、大工は随分作業効率があがるようになって楽になったけど、それだって、しっかり手道具を使えるようになって初めて、電動道具を使いこなすことができるんだ。まずは正確にのこぎりを引くことだよ。
俺は重要な箇所は丸のこ(電動)は使わないんだ。手のこを使ってるよ。」
経験から出される言葉、納得しちゃいます。