昔ながらの「縁の下の力もち」

 

 

晴天が本気で恋しかったほど、雨続きの毎日でした。

 

お天気の壁に阻まれて、工程が多いに狂い、築地の頭の中に焦りが・・。

 

 

 

 

お母さんと同居することがきっかけのリフォーム計画、行田市のO様邸で工事が始まりました。

 

 

1階に2坪増築して、玄関の位置を変更し、お母さんをお迎えする部屋を用意します。

 

 

 

↓増築部分の地盤の補強をするために、今回築地が提案したのは松杭です。

 

 

直径21㎝長さ3mの松杭を打ち込んで、地耐力を確保をします。

 

 

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松杭を打つのは今ではちょっとめずらしい光景。

 

 

 

松杭といえば、東京駅前の旧丸ビル建て替えの際の、有名な話があります。

 

 

旧丸ビルの地下には大量の松丸太が基礎杭(松杭)として打ち込まれていて、それを掘り起してみると、表面は劣化していても、中は驚くほどの鮮度だったということでした。

 

 

地下でおよそ100年近くも、無数の松丸太がしっかり建物を支えていたんです。

 

 

松の木は、ご承知のとおりヤニを多く含んでいるので、地下で水にさらされても腐りにくい性質を持っているからです。

 

 

 

地下に松杭だなんて、先人はすごいことに気が付いてらっしゃる・・。

 

 

 

 

↓全部で7本の松杭を打った上に、基礎を構築していきます。

 

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築地も2、30年前から、家を建てたお宅の中で松杭を打った家が数件ありますが、「今だ建具1本の狂いも無いよ。」というのが自慢です。

 

 

 

昨今の地盤補強工法と比べると施工はローテクでシンプル、コストも抑えられます。

 

 

地下で松のドエライ生命力が発揮されるのが、実証されてますように、昔ながらの縁の下の力持ちです。

 

 

 

 

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