作業場で部材の墨付け、加工が始まりました。
材料を吟味して、木の特性を活かし、正確に刻みをして施工すると、完成したときには大きなやりがいと誇りが生まれます。
↓今日は純粋に大工仕事です。
純粋に?そうなのです。
ときに板金やさんの仕事、屋根やさんの仕事、基礎やさんの仕事もこなし、結構なんでもやってしまうのが街場の工務店の大工です。
↓事務所から車で2分程のお宅の、車庫を建てています。
こちらのお宅も、2月の大雪でカーポートが壊れました。
「今度は築地さんに木で作ってほしい。」と依頼がありました。
あの大雪のとき、まだ真新しいアルミカーポートの柱が次々と、無残にもぐにゃぐにゃ折れ曲がっていく中、
30年前に建てた華奢な木造車庫がしっかり耐えられた現実を、それを造った本人(築地)が一番驚いていました。
木はしなやかさを備えているので、雪の重みに木がしなって耐えてくれるので強いのです。
スマートで洗練されているアルミのカーポートに比べ、
木造は、武骨でぜんぜん都会的ではないけれど、大雪にだって耐えるしなやかな強さを持ち、大工の手造り感があります。
規模に関係なく、柱が建つことはなんておめでたいことかと、こころが踊り出します。