工事は少し先になるのですが、リフォームで和室を格天井(ごうてんじょう)にするお宅の、加工が始まりました。
格天井は角材を井桁状に組み上げる手法で、昔からある格式の高い天井で、お城やお寺、神社等で造られていました。
格天井のイメージとして見てください。↓事務所の天井です。こちらは“なんちゃって格天井”(苦笑)
↓加工に取り掛かる前に、組手の部分の試作品をいくつか作ってました。
「こりゃあ、かねてじゃない。(直角じゃない)」と築地から何度かダメだしがありました。
↓墨付けをして
↓角材同士の組み合わせ箇所を掘り込んでいきます。
↓組手箇所を1箇所ずつ、組んでは外しを繰り返し微調整を続けます。
髪の毛1本分の微差が、出来栄えを左右するという世界なので、慎重かつ丁寧に作業をすすめ、全部で84箇所作りあげました。
それはもう非常に手間のかかる繊細な作業です。
その手間のかけ方でひとつで、仕上がりが大きく変わります。
現場で84箇所全部がピタっと見事に納まると、見栄のすばらしい品格ある天井になることでしょう。
↓加工された角材の1本1本に使う場所が記され、今作業場で出待ちです。
優れた技術なしにはできない工程です。やるなぁ~みんな!