“IRUMAの築54年の大規模リフォーム”進行中です。
時計の針を戻して、作業場で手刻み加工をしていたときの様子です。
新築はコンピューターによるプレカットが主流なのですが、リフォームは手刻みでやっています。
昨今、手刻みができる職人さんが非常に少なくなっているようです。
▼手刻みの技術が死滅しかかっているみたいですが、築地住建ではいつも見る光景です。
加工が始まると、辺りに木の香りが漂い、窓を開けている季節だと隣の事務所まで香りが入ってきて、かぐわしく森林浴しながら仕事しています。えっ?それはさぞ仕事がはかどるでしょう、ですか?・・(^^;
▼リビングに建つ丸太柱。大物の加工です。
▼“番付”です。
ん?大相撲?、ではないです。
建築業界の番付です。
縦の列には、いろはにほへと・・・、横の列には、134556・・・が記されていて、縦列と横列が交わるところの部材が、“いの3”とか“はの6”とかいうふうに、部材に名前が記されいきます。
そして現場では、記された番号通りに組み上げられていきます。
築地棟梁の手刻み技術や、施工の要求水準は高いです。
でも棟梁は若い人たちには、急がなくていいから、ゆっくり丁寧に正確にをいつも言っているようです。
人の目に付かないところや、気づかれないところ程、仕事を大切にしています。
小さな工務店は、職人の手技で造る家、木の香りがする家です。