ベテラン大工渡邉が、1人粛々と確実に丁寧に仕事を進めている春日部現場です。
↓1階の真壁和室に対して、2階は大壁和室。
天井板は1階は杉の中杢(なかもく)でしたが、2階和室は杉の源平(げんぺい)です。
源平は、杢目の中に赤と白が混在していて耳が白いのを、こう呼ぶそうです。
天然ならではの、杢模様の違いが楽しめますね。
天井板を張るとき、築地が指示している注意点があって、『必ず天井板は手の甲をあてて張ること』、だそうです。
やりづらいからと甲ではなく指を使うと、張った直後はなんでもないのですが、天井板が吸った指の油を吸っていて、時間の経過とともにベタベタ触った指のあとが浮き出てくるそうです。
張った大工さんは知らんぷりしても、そこに物的証拠が残ってちゃあ、言い訳聞かないですねっ。