今月上棟が決まった『9坪の和菓子店』の墨付準備が始まった模様です。
↓この黒いのが大工さんが使う墨壷。ズームインしてみると、この中にギュウギュッと綿を詰め、その綿に十分墨を含ませてあるようです。
↓“墨付け”、その前に、築地が板に何やらお絵描きし始めました。
↓描き上がったのは、平面図と小屋伏図。「大工はこれだけの図面で、家を建てることができるんだ。」とびっくりなことを言いいます。頭の中が3Dな世界です。
横に、いろはにほへと・・縦に一二三四五・・・と並んでいますが、これを符号を付けると言い、この板を図板と呼ぶようです。
“墨付け”などと、重要なことをサラッと流しぎみに書いていますけど、実は、木の特性を見きわめて木取りし、墨付けし、正確に材を刻み、頑丈な建物を造れるのは、日本中の大工さんの中で、たった5%にも満たないらしいです。
残り95%の大工さんは、プレカットした部材でしか建てられないのだとか。
築地住建も今は、経済的で効率のよいプレカットがほとんどですので、これから希少なシーンをご紹介できそうです。