業者選び
大工がアドバイスする建築業者選びの方法
良い家を建てるためには、安心できる良質な施工業者を選びたいものです。
では良い建築業者はどうやって選べばよいのでしょうか???
※全国にモデルハウスを持っている大手ハウスメーカーではなく、地元の工務店や建設会社と一緒に家づくりをしたい方向けに書いています。
大々的に宣伝広告していたり、展示場がいくつもある大手ハウスメーカーと違って、地元の工務店や建設会社は情報が少ない分、良い業者選びはちょっと難しいのかもしれません。
まず雑誌やインターネットで調べ、良さそうな業者をピックアップしたり、開催していれば、見学会に訪れたり、セミナーに参加したり、実際に会社を訪ねて話しを聞いてみるのがベストだと思います。
あとは電話もポイント!お客様を大切にしている会社は電話の対応も親切・丁寧です。
6つの“目のつけどころ”(チェックポイント)
- 社長さんでも営業さんでも職人さんでも、まずは人物チェック!
家の完成までは時間がかかります。感覚は人それぞれですが、業者の受け答えが正直で丁寧、人間的に好感が持てて信頼できそうかどうか、あなた自身やご家族みなさんの心で感じてください。 - 仕事への姿勢をチェック!
木材、建材などを選ぶ際のポイント、現場に対する姿勢、アフターケアについての考え方なども聞いてみましょう。
創業年数もひとつの目安になると思います。 - 完成保証制度をチェック!
「完成保証」とは、新築工事中に仮に施工会社が倒産した場合、追加費用負担が生ずることがなく、他の業者が引き継いで完成させるという制度です。 完成保証制度に加入している業者であれば最悪の事態が起こっても金銭的トラブルは防ぐことができます。 - 自社施工ではなく、下請けに丸投げしていないかチェック!
お客様から請けた仕事を自社で管理・施工等をしている業者でないと、工事中や完成後のケアについて施主さんの声がなかなか届きにくいです。 家づくりは施主さんと施工者が上手く意志疎通できてこそ、満足のいく住まいができると思います。 - 建てた家をチェック!外からでもいいので見せて(教えて)もらいましょう。
可能であれば、住んでいる人に話を聞くのがベスト!施工中のことやアフターケア、日頃のメンテナンスなどの対応力が見えてくることがあります。 - 建築中の現場をチェック!現場は語っています!
現場がきちんと清掃されているか、施工している職人さんの仕事ぶりはどうか、材料を大切に扱っているか、養生(傷つかないように保護)をしっかりして建築中の家を大事にしているかどうか、近隣周辺へ配慮について工事車両の駐車の仕方や出入りなどマナーが守られているか。こういうところに業者の体質が出ているものです。
そして、いちばん気をつけたいこと。
こんな業者はとくに注意が必要ですよ。
- すぐにお金の話しをする。
こうした業者はお客様の希望や都合を優先してくれない傾向があります。 - やたらと契約を迫る。
まだヒヤリングもしていないうちから決算期だからとか、キャンペーンが適用できるなどと契約を迫る。 - 説明をきちんとしない
説明不足は問題外!ちょっとしたことでも、きちんとわかるように説明をしてくれることは大切です
住宅は、とくに高額で取り返しのつかない買物。
今はインターネットでなんでも簡単に調べることができ情報過多の時代です。だからこそ、自分の目と耳で確かめ、足を運んでほしいと思います。
ときには周囲の意見なども取り入れ、慌てず時間をかけて大事な家づくりを託せる業者を選んでほしいと願っています。
お客様に対してちゃんと耳を傾けてくれる業者は、どんな質問や不安もきちんと答えてくれますので、何でもぶつけてみてください。

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